高速道路は目を閉じたまぶたに、様々な種類の明るさを放り込んでくる。疲れているはずなのに心が不安定なせいか、もう二、三時間は眠れないでいる。それでも気心が知れた人間だけで移動出来る。たまにそのありがたさを噛み締める事がある。平成二十三年。普…
自信を失くすと自分を見失い、途方にくれる。 僕がその感覚に初めて滑り落ちたのは十四歳の頃だった。 中学生活も二年目になり、難易度が苛烈する勉強の反動か、教室内で横行するイジメまでが、つられて苛烈していた。 僕自身はイジメの被害者でも加害者でも…
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